グッド・トイってなぁに?

グッド・トイってなぁに?

今日のテーマは「グッド・トイ」!
おもちゃの紹介ページでも時々出てくるこの単語。

「なんとなく意味は分かるけど実際どんなものなのかは知らない」
という方も多いのではないかと思います。

そこで今日は「グッド・トイ」がどんなものなのか、その役割とは何か?
海外にも同じような取り組みはあるのか?などなど、解説してきます。

今後のおもちゃ選びの参考にもなるポイントがちりばめられていますので、ぜひご覧ください!

◆グッド・トイとは

直訳すると「良いおもちゃ」ですが、おもちゃの商品ページや紹介などで「グッド・トイ受賞」という文言が出た場合のグッド・トイとは、「遊びのスペシャリストの投票で決まるおもちゃの賞制度のこと」を指します。

この制度は、1985年から芸術教育研究所(現 芸術と遊び創造協会)によって始められました。

とはいえ、これだけではピンとこないと思うので「誰が」「何を基準に」選んでいるのか、について詳しくお伝えしますね。

〇選んでいる人

グッド・トイは、全国のおもちゃコンサルタントと選考委員によって選ばれます。

イクプルでも、代表をはじめとしたスタッフにおもちゃコンサルタントが在籍し活躍しています。

受賞作品はもちろん、お子様の成長に「グッド!」と判断した商品をレンタルサービスでセレクトしています。

選考委員は、子どもにかかわる職業の人だけでなく、高齢者・障がい者について造詣の深い人たちが集まっているので、より多面的におもちゃを評価されています。

〇選考基準

選考は3つの方針と6つのポイントに沿って行われます。





〇遊べる場所

受賞歴のあるおもちゃが遊べる場所は大きく分けて6つ!
(各場所の開催スケジュールや公式サイトにつながるリンクを付けています。)

東京おもちゃ美術館
グッド・トイキャラバン(移動型おもちゃ美術館)
・姉妹おもちゃ美術館
 岩手県 花巻おもちゃ美術館
 東京都 檜原 森のおもちゃ美術館
 静岡県 焼津おもちゃ美術館
 長野県 木曽おもちゃ美術館
 香川県 讃岐おもちゃ美術館
 徳島県 徳島木のおもちゃ美術館
     那賀町山のおもちゃ美術館
 高知県 佐川おもちゃ美術館(2023年7月オープン予定)
 山口県 長門おもちゃ美術館
 福岡県 福岡おもちゃ美術館
 沖縄県 やんばる森のおもちゃ美術館
・各地の木育キッズコーナー
おもちゃの広場(全国200か所)
・おもちゃコンサルタントのいるお店(全国50店舗以上)

探してみると意外とグッド・トイに気軽に触れられる場所はたくさんあるということがお分かりいただけたと思います。

ちょっとしたお出かけや旅行の際に立ち寄ってみるのも良いですね!

〇受賞おもちゃの見分け方

お店やウェブサイトで見かけるおもちゃのうち、どれがグッド・トイ受賞玩具なのかを見分ける方法は簡単です。

受賞玩具には販売ページに「グッド・トイ」マークが付けられています。
旧マークと新マークの2種類ありますが、これさえ覚えておけばOKです。


グッド・トイの公式ホームページから商品名で検索をかけて判別することも出来ますよ。

イクプルで取り扱っている受賞おもちゃには「グッド・トイ受賞」のタグをつけています。
そちらもご活用ください!

 

◆世界にも!”グッド・トイ”の認証

日本だけでなく世界各地で、おもちゃの安全性や信頼性を認証する取り組みがなされています。


〇アメリカ合衆国:ASTRA Play Awards

1992年に設立された、国際非営利のアメリカ玩具協会です。

健康的で学びの価値の高い、高品質な遊び道具を子どもたちに提供することに尽力する専門家のコミュニティとなっています。

「おもちゃ自体ができること」ではなくおもちゃを通して「子どもができること」に焦点を当てて設計された名品を中心にコンテストを開催しています。

ASTRA認証は、教育的で安全かつクオリティの高いおもちゃに与えられ、取得するためには、おもちゃの品質・教育的価値・安全性・環境への影響などが評価されます。

認証を受けたおもちゃは、アメリカ国内にある協会の加盟店舗で購入することができます。
2022年のアワード受賞おもちゃの一覧はこちらからご覧いただけます!

 

〇イギリス:GOOD TOY GUIDE

2012 年に児童発達の専門家であるアマンダ・ガマ―博士によって設立されました。

子ども用品の専門家による独立した認定サービスを提供することを目的に設立され、親や贈り主が本当に良いおもちゃを見つけるための信頼できるメディアを展開しています。

団体によって発行されている「グッド・トイ・ガイド」はすべての子どもが健康で幸せな子ども時代を過ごすために必要なスキルを身につけられるように、独立した専門機関として活動しています。

評価基準は主に3項目。5段階で評価されます。

①楽しさ
 (何人の子どもたちが夢中になったか、どれくらい夢中で楽しんだか)
②使いやすさ
 (遊びに大人の介入が必要なく、子どもたちだけで遊びが成立したかどうか)
③スキル開発=知育効果
 (子ども自身の学習・発達がどれだけ促されたか)

専門家だけでなく、子どもや保護者・保育士などから独立したレビューを集めることで、認証の信頼性を確保しています。

ホームページ上では実際におもちゃが買えるだけでなく、上記の評価項目で獲得した評価やテスターを務めた家庭・専門家のコメントを見ることが出来ます。


〇ドイツ:Spiel Gut(シュピールゲート)

1950年ごろから始まった取り組みです。
当時のドイツは戦後の経済復興の真っ最中で、おもちゃの電子化が進んでいました。

自動で動くようになったことで子ども自身の動きが少ない遊びになり、その影響を心配した人々によって始まりました。

その評価項目は、なんと全13項目!

子どもの年齢・発達段階にマッチしているかどうか、想像力を刺激するかどうかなど遊びの質にかかわる部分から、おもちゃそのものの耐久性・安全性、環境への負担やコストに至るまで細かく評価されます。

 

◆認証制度の役割

認証制度は、消費者にとって信頼性の高い製品を提供するとともに、メーカーにとって市場競争力を高めることができるという大きなメリットがあります。

また子どもたちが安全かつ健全にあそぶことができる環境を作るためにも、認証制度は重要な役割を果たしています。

どの認証も国は違えど、子どもの遊びや学びを第一に考え、より公平に評価されるよう工夫されていることがお分かりいただけたと思います。

認証を受けているおもちゃ以外にも良いおもちゃは沢山ありますが、迷ったときはこれらのサイトも参考にしてみるとより良いものに出会える確率がアップしますよ。

是非お気に入りのおもちゃを見つけてくださいね♪

編集スタッフ 福山

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